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住宅ローン金利は上昇傾向なのか?
住宅ローン金利は長期間低金利で推移していました。
住宅ローンを利用されている方は多くいるかとは思いますが、長年の低金利のため、住宅ローンの金利上昇など考えた事はなかったのではないでしょうか?
今年に入って大手都市銀行では住宅ローンの固定金利が上昇しているようです。
現在の都市銀行の住宅ローンの動向を見ながら、今後住宅ローン金利はどうなるのか、固定金利と変動金利のしくみを踏まえて将来の住宅ローン金利動向を見ていく時期に差し掛かっています。
都市銀行の金利動向
りそな銀行では今年1~3月の住宅ローンの新規契約者で、「35年固定型」を選ぶ人の割合が、昨年1年間に比べて2倍以上になっています。
「固定金利が本格的な上昇を始めたため、変動金利が上昇する前に金利を固めておきたい人が増えた」(担当者談)そうです。
三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行は今年、2月に続き3月も、住宅ローンの代表的な指標となる10年固定型の優遇前の基準金利を引き上げています。
3メガバンクの基準金利は、約6年半ぶりの高い水準となりました。
他方、各行ともに変動型の金利は0・5%以下の歴史的に低い水準に据え置いたままとなっています。
固定金利と変動金利のしくみ
固定型と変動型で金利の動きに差があるのは、基準とする材料が異なるためです。
固定金利は、将来の景気見通しを反映する長期金利を基準に決めます。
代表的な指標となる10年物国債の流通利回りは、米国の長期金利の上昇に連動して上昇しています。
これに対し変動型は、銀行が企業に貸し出す時の金利を参考に決まり、より足元の経済状況を反映しています。
日銀が大規模な金融緩和で景気を刺激する必要があるとして超低金利政策を続けているため、貸出金利は上がりにくい状況が続きます。
変動金利から固定金利へ
長期金利の上昇を背景に、住宅ローン金利の「固定型」と「変動型」の差が拡大しています。
貸出金利を一定期間固定する固定型は金利が上昇している一方、定期的に見直す変動型では低金利が続いているためです。
ただし、変動型も今後上昇する可能性があるとみて、早めに固定型への借り換えを検討する人が増え始めているようです。
変動金利は見直すタイミングにきているのか?
住宅ローン金利の比較サイトを運営する「MFS」の試算では、優遇金利の適用時、住宅金融支援機構による最長35年の固定型住宅ローン「フラット35」と変動型で金利1%分の差が生じています。
3500万円を35年で返済する場合の試算では、変動型の方が年約20万円負担が軽くなるようです。
それでも固定型への見直しを検討する人が増えているのは、固定型の方が先に上昇するため、変動型が上昇し始めてから借り換えようとすると、固定型の金利がすでにかなり高くなっている可能性があるためです。
MFSの塩沢崇・最高執行責任者(COO)は「経済が好転して金利に反映されるには時間がかかる。変動型の本格的な上昇は10年先になる」との見方を示しています。
一方、楽天証券経済研究所の篠田尚子ファンドアナリストは、「米欧で金利引き上げが相次いでいる。日本だけ超低金利が続くとみるのは現実的ではなく、固定型の活用も考える時期が来ている」と指摘しています。
将来金利上昇に転じるか?
将来金利がどうなるかを完全に言い当てることは難しいですが、これまでの状況を鑑みても、また住宅ローン金利の仕組みや背景から、変動金利が急激に上昇するリスクは少ないのではないでしょうか。
住宅ローンの借換えまたは、住宅購入の際に住宅ローンの利用を検討されている方は住宅購入の前にお気軽にご相談下さい。
ライター:南 浩己 AM事業部 部長
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