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収益物件の運用においてかかせないメンテナンス

目次
収益物件の維持管理とメンテナンスの重要性
収益物件を運用するうえで、適切な維持管理とメンテナンスは資産価値を維持し、収益を最大化するために不可欠です。メンテナンスを怠ると、突発的な修理費用がかさみ、入居者の満足度が低下し、結果的に空室率の上昇につながる可能性があります。本コラムで、収益物件の維持管理における3つのメンテナンス(予防メンテナンス、繰延メンテナンス、緊急メンテナンス)の重要性についてお話をします。
1. 予防メンテナンス(Preventive Maintenance)
予防メンテナンスとは、設備や建物の故障を未然に防ぐために計画的に行うメンテナンスのことを指します。下記例が該当します。
・定期的な設備点検(エレベーター、給排水設備、電気設備など)
・屋根や外壁の劣化チェック
・給排水管の定期清掃
・エアコン・換気システムのフィルター清掃・交換
これらの作業を計画的に実施することで、修理コストを抑え、建物の長寿命化を図ることができます。
また、予防メンテナンスをしっかり行うことで、入居者の快適な住環境を維持し、テナントリテンション(入居者保持)にもつながります。
2. 繰延メンテナンス(Deferred Maintenance)
繰延メンテナンスとは、本来行うべきメンテナンスを予算や時間の関係で先延ばしにすることです。下記例が該当します。
・外壁の補修を数年後に延期する
・給湯器の交換時期を先延ばしする
・エレベーターの修理を最低限の対応にとどめる
一時的なコスト削減にはなりますが、長期的には修理費用が高額になったり、故障が発生して入居者の満足度が低下したりするリスクがあります。
収益物件を安定的に運営するためには、繰延メンテナンスを最小限に抑え、予防メンテナンスを優先することが重要になります。
3. 緊急メンテナンス(Emergency Maintenance)
緊急メンテナンスは、突発的な故障や事故が発生した際に迅速に対応するメンテナンスのことです。下記例が該当します。
・水漏れや配管破損
・停電や電気設備の故障
・エレベーターの停止
・火災やガス漏れ
このような緊急事態が発生すると、入居者の生活に大きな支障をきたすため、早急な対応が求められます。
賃貸物件を管理している管理会社は、事前に緊急対応のマニュアルを整備し、専門業者との連携を確保しておくことで、スムーズな対応が可能となります。
4.まとめ
収益物件の維持管理において大事な3点
1.予防メンテナンスを優先し、定期的な点検・整備を行う。
2.繰延メンテナンスを最小限に抑え、大規模修繕のタイミングを見極める。
3.緊急メンテナンスに備え、迅速な対応体制を構築する。
これらを意識することで、資産価値の維持、入居者満足度の向上、そして安定した収益の確保が可能となります。
収益物件のオーナーとして、長期的な視点でのメンテナンス戦略を不動産管理会社と一緒にしっかりと立てていくことが成功の鍵となります。
ライター:田中 進一 AM事業部

「素直な気持ちと謙虚な姿勢」
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